2017年度おすすめ映画ランキング！／実際に映画館で観た２２作品からピックアップ！

　普段あまり映画を観ない人だと，いざ映画を観ようとしても「最近の映画で面白いのはどれだろう？」，「大人も子供も楽しめる映画はどれだろう？」，「彼氏・彼女と一緒に観るにはどの映画がいいんだろう？」といった疑問によってレンタルショップや映画館で迷ってしまうことがある．

　そのような疑問をスムーズに解消し，多くの人に〈映画〉を味わっていただきたいという願いを込めて今回は，小さい子供連れの〈ファミリー〉，二人っきりの〈カップル〉，暇つぶしであったり映画が好きだったりする〈おひとり様〉の３タイプ別にオススメの２０１７年度映画を紹介する．また，記事の最後に筆者のスーパー個人的なランキングも紹介するので，そちらも是非ご覧ください．

　筆者が２０１７年の４月から２０１８年の３月にかけて実際に映画館で観た２２作品の中から，おすすめの映画TOP3を選ぶ．普段頻繁に映画を観ない人は２０１７年度にどのような映画が公開されたかも知ることができて面白いと思う．

 実際に映画館で観た２０１７年度の２２作品

筆者が２０１７年の４月から２０１８年の３月にかけて実際に映画館で観た２２作品は以下である．記事で感想・レビューを行ったものもあれば，できなかったものもある．当ブログの検索窓で映画のタイトルを入力すると該当するものがあればでてくるはずである．

• ラ・ラ・ランド
• シング
• 美女と野獣
• ガーディアンズオブギャラクシー：リミックス
• ＬＯＧＡＮ／ローガン
• キング・アーサー
• ハクソー・リッジ
• メアリと魔女の花
• ジョンウィック：チャプター２
• 怪盗グルーのミニオン大脱走
• スパイダーマン　ホームカミング
• ワンダーウーマン
• ダンケルク
• アトミック・ブロンド
• マイティ・ソー　バトルロイヤル
• ブレードランナー　２０４９
• シンクロナイズドモンスター
• ジャスティス・リーグ
• スターウォーズ／最後のジェダイ
• オリエント急行殺人事件
• キングスマン：ゴールデン・サークル
• ブラックパンサー
• シェイプ・オブ・ウォーター

おすすめを決めるための判断材料

おすすめを選ぶ際に，以下のようなことを考慮した．

• 話の内容
• 映像美
• 流行り（売上や客層）   etc.

話の内容は，それぞれのタイプ（ファミリー，カップル，おひとり様）に適切だと思うものを紹介する．また，その他の映像美や流行りなども考えて筆者なりのランキングを付けることとする．

２０１７年度おすすめ映画ランキングＴＯＰ３！

ファミリーにおすすめ！

1. 怪盗グルーのミニオン大脱走
2. メアリと魔女の花
3. シング

 ３つとも全てアニメーションがランクインした．ここでの１位は『怪盗グルーのミニオン大脱走』となった．子供も大人も楽しめる作品であり，作品自体の長さも約９０分となっており疲れずに観ることができる．順当にいけば２位に『シング』な気もするが，国外の音楽を知っているかどうかで面白さが変わるため，〈子供も大人も同じように楽しめる〉ということを考えて，２位を『メアリと魔女の花』とした．個人的には洋楽が好きなため『シング』はかなり好きである．

映画「メアリと魔女の花」感想・レビュー／魔法の世界を味わう作品！ - 映画食堂

　　

カップルにおすすめ！

1. 美女と野獣
2. ラ・ラ・ランド
3. 怪盗グルーのミニオン大脱走

 ここでの１位はやはり『美女と野獣』である．〈ディズニーの中でも金字塔〉な作品の実写化で主演がエマ・ワトソンなのだからランクインしないわけがなく，フェミニストでもある彼女は女性受け抜群である．ミュージカル要素もあるため男性も楽しめる作品である．〈ディズニー〉にあまり惹かれないカップルは，２位の『ラ・ラ・ランド』を観て〈オシャレな音楽〉と〈切ない恋〉を是非体験して欲しい．

　　 

おひとり様におすすめ！

1. シェイプ・オブ・ウォーター
2. ＬＯＧＡＮ／ローガン
3. キング・アーサー

　何といっても1位はやはり『シェイプ・オブ・ウォーター』である．ファンタジードラマであるが時代設定によって泥臭い雰囲気を醸し出すことに成功している映画である．アカデミー賞最多４部門受賞を大いに納得できる出来栄えであることに納得する．２位の『ＬＯＧＡＮ／ローガン』はいつも以上にハードボイルドでド派手なアクションである．自分の部屋にこもってコーラでも飲みながらじっくり観たい作品である．また，３位の『キング・アーサー』は爽快感あるアクションであり撮影方法も素人が観ても「おおー！」と感心するようなものとなっている．映画の内容はだけでなく，撮影方法や効果音もゲーム好きにはたまらないものとなっており，素直に「面白かった」と言えるような作品である．時間があるときに是非ご覧いただきたい． 

映画「ローガン/LOGAN」感想・レビュー！／ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンが残す最後の爪跡！ - 映画食堂

映画「キング・アーサー」感想・レビュー！／スピードアクションで最強を感じろ！ - 映画食堂

　　 

当ブログ管理人独自の２０１７年度映画ランキング

　今年度は例年以上にアメコミが盛り上がりを見せた年になったと言えると思う．そのような中で，筆者の独断と偏見で選んだおすすめ映画ランキングTOP３を以下に示す．

1. ハクソー・リッジ
2. ＬＯＧＡＮ／ローガン
3. シェイプ・オブ・ウォーター

　他にも多くの作品をランクインさせたかったが，〈観てもらいたい〉ということを考えると以上のようなランキングになる．そこまで強く話題にはならなかったが『ハクソー・リッジ』は物語がきれいにまとまっており，とても分かりやすい映画となっている．良質な戦争ドキュメンタリーに仕上がっていると言える．また，２位の『ＬＯＧＡＮ／ローガン』はＸ－ＭＥＮシリーズを視聴済みであるとかなり楽しめる作品となっている．ヒュージャックマン演じるウルヴァリンはこの作品で見納めとなった．３位の『シェイプ・オブ・ウォーター』は言わずとも，アカデミー賞受賞の実力を十分に感じることができる作品であるため必見である．

映画「ハクソー・リッジ」感想・レビュー！／一人でも多くの命を救う英雄の実話！ - 映画食堂

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映画「シェイプ・オブ・ウォーター」感想・レビュー！／偉大なる愛の物語！？アカデミー賞最多４部門受賞！ - 映画食堂

まとめ

　今年度は約５７作品をＤＶＤで視聴し，新作映画を映画館で２２作品を鑑賞した．多くの映画を観れば観るほど，それぞれの作品の良さが際立つようになり〈映画〉というものの芸術性に少しづつ触れることができるようになってきた．それと同時に，物事に対する視点が多様になってきて今まで以上に人生が鮮やかになってきた．筆者が感じる映画の素晴らしさを一人でも多くの人に伝えて，非現実の経験から得る体験によって人生をより鮮やかにしてもらいたい．もし観る映画に困ったときは，当ブログでおすすめする映画の中から気になったものをご覧いただきたい．

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映画「シェイプ・オブ・ウォーター」感想・レビュー！／偉大なる愛の物語！？アカデミー賞最多４部門受賞！

第90回アカデミー賞最多４部門を受賞したギレルモ・デル・トロ監督の映画「シェイプ・オブ・ウォーター」の感想・レビューを述べる．アカデミー賞で〈作品賞〉〈美術賞〉〈作曲賞〉〈監督賞〉の４部門を受賞しノミネート多数、その他ゴールデングローブ賞等の映画祭でも賞を受賞した本作はどのように仕上がっているのか気になる方は是非読んでいただきたい．

感想 

 本作はアカデミー賞に相応しいことを確信した出来栄えであり，〈満足感〉を十分に得られた良作であった．作品全体を通して〈性〉というテーマの扱いが目立ち，〈男女差別〉や〈人種差別〉という問題が取り上げられており，それらを包み込む〈愛〉というものの〈偉大さ〉や〈尊さ〉，〈切なさ〉等を感じることができる．それらの内容を〈ややファンタジー〉に描くことによって万人受けする仕上がりになり，デルトロ監督の強みが現れることになったと思う．

 タイトルの通り〈水（ウォーター）〉が神秘的でファンタジーな雰囲気を演出しており，雨粒やお湯など様々な〈水の状態〉に注目して作品を鑑賞すると芸術性に触れることができて観ていてさらに楽しいと思う．

  主演サリー・ホーキンスの言葉を使わない演技は圧巻である．作品を通して迫力ある女優魂がスクリーンを通して伝わってきた．文字通り〈体を張った〉役であり，グッドキャスティングであったことがはっきりと分かるであろう．また，リチャード・ジェンキンスはサリー・ホーキンス演じるエライザとの関わりの中で，〈性〉や〈愛〉といったテーマについて視聴者に考えさせる立ち位置であり重要な役を演じきった．演者の中でひときわ目立ったのがマイケル・シャノンである．一見すると〈悪〉だけの役のように思われるが，よく観ると同情できる要素を多く含む悪役である．観客を物語に引き込むために必要な力強さを持つ役であり，十分な迫力の演技をしている．

 年齢制限においてはR+15でなければ表現できない領域に踏み込んでおり，大人の頭で〈観て考える〉ことで本作の凄さを大いに実感できる作品である．映画の芸術性に触れたい方は是非ともご鑑賞していただきたい．広告でも言われている通り，生涯の一作になるであろう． ちなみに，デルトロ監督自身が他の映画スケジュールそっちのけでプロモしてるくらいの自信作らしい．

どんな人にオススメ？

• 生涯の一作を観たい人
• 話題の映画を観たい人
• ヲタクな監督の本気映画を観たい人

関連作品  

パンズ・ラビリンス (字幕版)

パシフィック・リム(字幕版)

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映画「マイティ・ソー バトルロイヤル」感想・レビュー！／史上最大の敵登場！？

感想

※以下，ネタバレを含む場合があります．

　全体的にコメディ色が濃くなることによって，主人公のソーや弟のロキ，緑の怪物ハルクなどといった様々なキャラクターがよく分かりやすく，親しみやすくなっていた．ここ最近のマーベル作品は〈コメディ要素〉を取り入ることが目立つようになり，万人受けするような見やすい内容に仕上げようとしているのではないであろうか．例えば，『ガーディアンズオブギャラクシー リミックス』や『スパイダーマン ホームカミング』での作品にみられるコメディな要素と比較すると，今作の『マイティ・ソー バトルロイヤル』では演じる俳優のおかげで自然と〈コメディ要素〉受け入れることが可能であった．

　キャストはいつも通り申し分なく楽しめた．主演のクリス・ヘムズワースのお茶目さが自然に生かされておりクスッとできるキャラクターに仕上がっていた．ロキを演じるトム・ヒドルストンは意地悪なキャラを今作でも上手く表現している．また，最強の敵ヘラを演じるケイト・ブランシェットは美貌を打ち消すほどの極悪さであった．ここで注目したいのが，ヴァルキリー役のテッサ・トンプソンである．彼女は〈最高にカッコいい女戦士〉であり，王道なカッコよさを迷いなく演じていた．今後の出演作にさらに注目したいと思った．

 マーベル作品の中でも断トツで映画館で観るのが相応しいどんちゃん騒ぎな作品である．圧倒的ポップコーン必須映画であるため，映画を観たという満足感に浸ることができる．

どんな人にオススメ？

• 難しい映画が苦手な人
• ムキムキな筋肉美を拝見したい人
• シンプルなヒーローアクションが観たい人

関連作品

『マイティ・ソー　バトルロイヤル』はハルクが登場するため『インクレディブル・ハルク』だけでも観るか，もしくは『アベンジャーズ』を観てから本作を観るとより楽しめる．

マイティ・ソー バトルロイヤル (字幕版)

マイティ・ソー/ダーク・ワールド(字幕版)

マイティ・ソー (字幕版)

インクレディブル・ハルク(字幕版)

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映画「シンクロナイズド・モンスター」

主人公と怪獣がシンクロするといったいかにも〈B級感〉を予想させる内容は果たしてどのような作品であったのであろうか．アン・ハサウェイが主演を務める『シンクロナイズド モンスター』の感想・レビューを掲載する．この作品のことが気になる人は是非読んでもらいたい．

感想

※以下，ネタバレを含む場合があります．

主人公と怪獣がシンクロするといったいかにも〈B級感〉を予想させる内容であったが，キャストと脚本のバランスによって見やすい映画となっていた．〈SF要素〉を混ぜ込むことによって，王道な話の筋からわざと避けた作品のオリジナリティを感じることができた．正直なところ，このような映画がもう少し流行るような日本の映画市場になって欲しいと感じ，意外と日本人が好きな類の映画であろう．王道ではなく少しマニアックな内容である．

 主演がアン・ハサウェイであるということで見に行く人が多いと思う．私もその一人であった．今作でも間違いなくアン・ハサウェイの良さはあり，アン・ハサウェイだから観るという経緯は十分であったと感じた．また，近年では映画『美女と野獣』で注目されるダン・スディーブンスが出演しており，他キャストと比べて群を抜いて男前でオーラを感じることが出来る．その辺りの起用も映画を完全なB級映画にさせない要因であろう．

 予想以上に良質に仕上がっており観る価値は十分にあると思う．上映期間を過ぎてしまった人はレンタルショップに駆け込み〈準新作〉あたりで借りると満足できるであろう．新鮮でオリジナリティに浸りたい人は是非鑑賞していただきたいと思う．

どんな人におすすめ？

• アン・ハサウェイが好きな人
• 実は面白い映画が観たい人
• コメディーシリアスを観てみたい人

関連作品

下の二作品は誰が見ても面白いような映画な気がします(´・ω・`)笑

マイ・インターン(字幕版)

プラダを着た悪魔 (字幕版)

美女と野獣 (字幕版)

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映画「ブラックパンサー」感想・レビュー！/奇抜でオシャレな新ヒーロー！

マーベルの新作映画『ブラックパンサー』を鑑賞してきた．黒人主体の映画ということでも注目を浴びる今作を観た感想・レビューをまとめたのでご覧ください．また，本作はクリストファー・ノーラン監督がアカデミー賞にノミネートするような作品だとか何とか言っているらしい作品である．

感想

※以下，ネタバレを含む場合があります．

　内容に関してはアメコミであるため王道であるかのように思われたが，ラストのシーンにおいて映画『ブラックパンサー』の良さを十分に感じ満足できる内容となっていた． ここ最近のMCUにおいてヒーローの一作目は話が多めでアクションがやや少な目である特徴が拝見できるが，序盤のカーチェイスに関しては期待通りのワクワクを存分に感じることができた．

　作品全体として対立関係にあるような〈ネオン〉と〈大自然〉といったテーマが上手く混ざることにより，新感覚でかつオリジナリティが強調されたマーベル作品となっていた．また，それらのテーマによって〈黒人が持つ独特のカッコよさ〉を表現できていることはヒーロー作品にとって新しい挑戦であったと言えるであろう．

　主演のチャドウィック・ボーズマンはもちろん他のマーベル作品に劣らない肉体美を作り上げており，様々な葛藤がある主人公のティ・チャラを上手く演じ切っていた．また，何といっても敵役のマイケル・Ｂ・ジョーダンの存在感が圧倒的であったことに気づいた．〈悪の中に一粒光るような善良の心〉をここまで観客に伝えることができたことに驚いた．映画をご覧になる方は是非とも彼が演じる敵エリック・キルモンガーに注目していただきたい．ＣＩＡエージェントを演じたマーティン・フリーマンは説明不要の名演技をしており，主役級の活躍っぷりであった．

　ネオンで大自然なＳＦな世界観を味わうマーベル作品『ブラックパンサー』を是非ご覧いただきたい．〈音楽〉〈サウンド〉という面でも満足できる作品になっているのではないだろうか．

どんな人にオススメ？

• 黒人主体のイケてるヒーロー映画を観たい人
• ネオンが漂うようなクラブサウンド？が好きな人
• マーベル作品が気になっており入口を探している人

関連作品

シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ (字幕版)

Black Panther: The Album

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映画「アトミック・ブロンド」感想・レビュー！／オシャレで泥臭い女スパイアクション！

シャーリーズ・セロン演じる女スパイ映画『アトミック・ブロンド』を鑑賞してきた．今作はR指定となっておりアクション映画の中でもハードコアよりに仕上がっていた．ハードボイルドでセクシーな主人公の姿を堪能した興奮を感想・レビューとしてまとめたので読んでいただきたい．

感想

※以下，ネタバレを含む場合があります．

主人公の〈女スパイ〉とタイトルやポスターの〈ネオン感〉から今作はスッキリした見やすいアクション映画であると予想していた．しかし，実際は〈オシャレで泥臭いアクション〉に仕上がっていた．スパイ映画の多くは攻撃を受け流すようなアクションが目につくが，本作では敵味方の両方からリアルな痛みが十分に伝わってくる演技が多かった．生々しいアクションにより他の王道スパイ映画よりも現実味を持たせることができ，作品のダーク感を演出していた．この点においては，映画「ジョン・ウィック」にも通ずるものがあり，デヴィッド・リーチ監督による特徴がよく表れていると言えるのではないであろうか．

 主演のシャーリーズ・セロンによる激しいアクションやちょっとしたヌードシーンは作品の雰囲気を決める大事な要素となっており，彼女の演技に圧倒された．また，謎多き役を務める俳優ジェームズ・マカヴォイの演技を見ることで，悪役として映画に出演することがある理由が分かるだろう．

 壁紙に描かれた顔の口に血しぶきを飛ばして口紅っぽくしたり，ある人物が出血によりシーンごとに顔が白くなったりする表現は観ていてとても楽しめた．主人公のセクシーなシーンは本作の年齢制限を15歳以上（R15+）にしたことにより実現できる表現であり，物語が持つ雰囲気の妖艶さを上手く表していたと思う．

　シャーリーズ・セロンのハードボイルドで最高にセクシーな渾身の演技を是非映画館で観ていただきたい．今後のデヴィッド。リーチ監督の作品にも期待である．

どんな人にオススメ？

• 濃厚なアクション映画が好きな人
• スパイ映画が好きな人
• 冷戦の舞台設定が好きな人
• シャーリーズ・セロンの妖艶を観たい人

関連作品

ジョン・ウィック:チャプター2 [Blu-ray]

ジョン・ウィック 期間限定価格版 [Blu-ray]

映画「ダンケルク」感想・レビュー！／新感覚で戦争を魅せる作品！

映画『ダンケルク』のあらすじやキャストについては過去の記事で一度まとめておりますので，以下をご覧ください．

感想

 『ダークナイト』シリーズや『インセプション』でお馴染みクリストファー・ノーラン監督の最新作『ダンケルク』を観てきた．今年度に日本で公開された映画『ハクソー・リッジ』と同じく第二次世界大戦が舞台の作品である．しかし，両者は徹底的に違っており，『ダンケルク』においては〈新感覚〉といった表現がピッタリな仕上がりであった．

 戦争映画で〈撃たれた箇所の止血〉は王道の描写であり，この表現は視聴者に残酷さや悲惨さを伝えるにはもってこいな表現である．しかし，『ダンケルク』においては目を塞ぎたくなるような傷や怪我の処置は少なかった．これは，生と死の間である〈負傷状態〉をなくすことで，生と死の線引きをはっきりさせ，〈いつ死ぬか分からない〉恐怖を視聴者により鮮明に伝えることに焦点を当てたからであると考える．また，物語の舞台は〈戦場〉であり〈船上〉であるため，溺死の要素を多く取り入れる必要があるため負傷の数が少なかったのだと思う．

 戦争映画では〈恋人や家族〉との関係は感動させるための要素であるが，驚いたことに今作では恋人や家族との関係はあまり表現されていない．これは，主人公が一人に絞っていないといった今作の特徴からの理由であるかもしれないが，場面を転々とさせながら実話を語る上でスピード感を演出するための表現と言ってもよいと思う．まさに〈新感覚のミリタリー作品〉であった．

 上映時間は106分となっている．ドキュメンタリー系の映画にしては比較的短いという印象である．これにより，スピード感が生まれ緊張感を維持しつつ鑑賞できる映画となっている．もし仮に，今作が120分を超えるものであったとしたら，映画の撮り方や脚本は大きく変わり，全く別物の映画となったであろう．『ダンケルク』が新感覚な戦争映画になった理由はこの上映時間ゆえであるという見方もできる．

 様々な俳優が参加していた．トム・ハーディは超絶イケメン，マーク・ライランスはスーパー演技派俳優であったことは今作でも健在であった．注目したいのはやはりハリー・スタイルズである．彼は世界的ポップアーティストのワン・ダイレクションのメンバーである．今作で華々しい俳優デビューを飾った彼であるが，予想よりもかなり良い演技をしており次回の出演があれば是非観たいと思った．

 血みどろな戦場ではないためグロテスクな表現が苦手な人でも戦争というテーマが大丈夫であれば，大いに鑑賞することをオススメする．スピルバーグ作品のように狙ったところで感動させられるものではなく，自らで感動してしまうクリストファー・ノーランの作品を是非楽しんでいただきたい．

どんな人にオススメ？

• 戦争・ドキュメンタリー映画が好きな人
• ノーラン監督が好きな人
• グロは苦手だか戦争映画を観たい人
• 1Dのハリースタイルズを見たい人
• 新映像体験を少し感じてみたい人

関連作品

インターステラー [Blu-ray]

インセプション [Blu-ray]

【Amazon.co.jp限定】ダークナイト トリロジー スペシャル・バリューパック (4枚組) [Blu-ray]

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