映画「アトミック・ブロンド」感想・レビュー!/オシャレで泥臭い女スパイアクション!
シャーリーズ・セロン演じる女スパイ映画『アトミック・ブロンド』を鑑賞してきた.今作はR指定となっておりアクション映画の中でもハードコアよりに仕上がっていた.ハードボイルドでセクシーな主人公の姿を堪能した興奮を感想・レビューとしてまとめたので読んでいただきたい.
感想
※以下,ネタバレを含む場合があります.
主人公の〈女スパイ〉とタイトルやポスターの〈ネオン感〉から今作はスッキリした見やすいアクション映画であると予想していた.しかし,実際は〈オシャレで泥臭いアクション〉に仕上がっていた.スパイ映画の多くは攻撃を受け流すようなアクションが目につくが,本作では敵味方の両方からリアルな痛みが十分に伝わってくる演技が多かった.生々しいアクションにより他の王道スパイ映画よりも現実味を持たせることができ,作品のダーク感を演出していた.この点においては,映画「ジョン・ウィック」にも通ずるものがあり,デヴィッド・リーチ監督による特徴がよく表れていると言えるのではないであろうか.
主演のシャーリーズ・セロンによる激しいアクションやちょっとしたヌードシーンは作品の雰囲気を決める大事な要素となっており,彼女の演技に圧倒された.また,謎多き役を務める俳優ジェームズ・マカヴォイの演技を見ることで,悪役として映画に出演することがある理由が分かるだろう.
壁紙に描かれた顔の口に血しぶきを飛ばして口紅っぽくしたり,ある人物が出血によりシーンごとに顔が白くなったりする表現は観ていてとても楽しめた.主人公のセクシーなシーンは本作の年齢制限を15歳以上(R15+)にしたことにより実現できる表現であり,物語が持つ雰囲気の妖艶さを上手く表していたと思う.
シャーリーズ・セロンのハードボイルドで最高にセクシーな渾身の演技を是非映画館で観ていただきたい.今後のデヴィッド。リーチ監督の作品にも期待である.
どんな人にオススメ?
- 濃厚なアクション映画が好きな人
- スパイ映画が好きな人
- 冷戦の舞台設定が好きな人
- シャーリーズ・セロンの妖艶を観たい人
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