映画食堂

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映画「キング・アーサー」感想・レビュー!/スピードアクションで最強を感じろ!

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〈聖剣エクスカリバー〉という名をどこかで耳にしたことがあるだろうか.少年の心をくすぐる〈伝説の武器〉を手にする〈アーサー〉の誕生を描く『キング・アーサー』が6月17日に日本公開された.監督は『コードネーム U.N.C.L.E』や『シャーロック・ホームズ』を手がける「ガイ・リッチー」である.

感想

※以下,ネタバレを含む場合があります.

公式ホームページに〈ゲームの中に飛び込んだような、爽快感と臨場感を体感せよ!〉と書いてあることがよく理解できた.アクションゲームが好きな人はカメラワークや武器使用時のエフェクトに感銘を受けることであろう.ファンタジーなストーリー特有のまったり感はなく,これでもかと言うくらい淡々と物語が進むため,観ていて飽きが来ないリズムであった.スッキリとした映画となっているのは監督「ガイ・リッチー」のお家芸と言ってもよいと思う.ムキムキな男優として「クリス・ヘムズワース」らが話題となる近年の映画業界であるが,もちろん主演の「チャーリー・ハナム」の肉体美にも大注目である.背中の筋肉の凹凸を意識して撮影されているシーンも何度かある.今作の早送りとスローが交じるカメラワークは〈お手本〉と言っても良いくらいにまとまっており,アクション映画における〈スピード感〉を表現するためのひとつの選択肢となり得ると考える.敵役として「ジュード・ロウ」が出演しているが迫力あるオーラを放っている.敵役なのに怖さや残酷さだけでなく〈弱さ〉を演じている彼の細やかな演技は,さすが!と言わざるを得ない.

上映中作品の中ではあまり人気がないような映画となっているが,ガイ・リッチー監督の映画であることを知っている映画ファンだけが発掘できる映画となっている.王道な物語だからこその良さを発見できる人も多いであろう.是非,爽快感と臨場感を劇場で味わってほしい.こういうアクション映画が増えるのではないか?と思える作品であり,大画面でカメラワークと話のテンポを感じるべきである.