映画「メアリと魔女の花」感想・レビュー/魔法の世界を味わう作品!
スタジオポノック第一回長編作品である『メアリと魔女の花』が7月8日から公開となっている.「魔女」という題材を扱っていることからワクワクが止まらない作品である.どうしてもジブリ作品である「魔女の宅急便」と比較されがちであるが,今作を鑑賞した感想・レビューについて述べる.
感想
※以下,ネタバレを含む場合があります.
ジブリ風なアニメーションであり,ちょうど夏休み期間に公開の『メアリと魔女の花』
を鑑賞してきた.家族や友達,カップルなど観る人を選ばないカジュアルに楽しめる作品となっていた.物語は淡々と飽きのこないペースで進んでいくため,もうクライマックスなの!?と驚いた.原作が外国の児童文学であることも物語がスピーディーに進む理由であると考える.映画の序盤は世界観に引き込む演出が多めであり,中盤から伏線を張るような構成である印象を受けた.〈魔法〉という内容を扱っているため,大人も子供も年齢を問わずワクワクすることができると思う.
ジブリやそれに似たアニメの良いところを詰め合わせた作品のようにも思えるため,それを良いと捉えるか悪いと捉えるかは人によって賛否両論ある.映画批評サイトの☆評価は特別目立って良くはないが,『魔女の宅急便』や『千と千尋の神隠し』などいわゆるジブリ映画との比較が多少なりとも入っているため評価が伸び悩んでいると予測する.映画CMなどで「観たい!」と思ったら観に行くという単純なプロセスで劇場に足を運んでもらいたい.普段あまり映画を観ない人に関しては,「普通に面白い」というような感想になるはずである.
『君の名は。』のような記録的大ヒットは望めないが〈米林監督ワールド〉はしっかりと感じれる作品であり,安定した面白さや芸術性を持った作品となっていた.〈観て損はしない〉作品であったと思う.特に,小学生くらいの子供にオススメしたい夏の作品である.